設計部門から届いた図面を見て、機械を組み立てていく仕事です。当社のプレス装置は大型なので、工場内でいったん組み立てた後、トラックやトレーラーに載せられるサイズまで分解して梱包・発送し、お客様の工場で組み立て・調整・試運転を行います。玉掛けや溶接、クレーンなどの免許は入社してから会社負担で取得しました。

地元で知名度があり、安定した企業であることがまず一つ。大学では工学・情報学を学んでいたので知識も活かせるのかなと。また、父が設計の仕事をしていたこともあり小さい頃からCADに触れていて、機械を触ることも好きだったんです。そういった点から、北川精機を志望しました。

出張で人の出入りが多くても、コミュニケーションを大切にする環境

私は元々設計部に所属していたので、図面を見れば大体のことは汲み取れますし、工場にもよく足を運んでいたので組み立ての仕事はイメージしやすい部分もありました。でもやはり細かいところは分からないので、上司や先輩に教えてもらいながら覚えていきました。質問しやすい雰囲気に助けられていますね。仕事終わりは、たまに職場のメンバーで食事に行ったりもしますよ。組立課は出張が多いため人の出入りが激しく、どうしてもコミュニケーションが希薄になりがち。上司が普段から会話を振ってくれるなど、フォローしてくださっていると感じます。

1回の説明では分からないことも多い仕事なので、「分かるまで遠慮せず何回でも聞いてね」と伝えています。自分がこの課に来たばかりの頃を思い出しながら、先輩から受けた説明で分かりやすかったところはそのまま真似させてもらい、難しかったところは自分なりにかみ砕いて説明していますね。人によってはイヤかもしれないのですが、まずは実際に作業してもらって、私が横で正しくできているかを確認し、その場で指導するようにしています。後輩の性格によって接し方も合わせながら、一つずつ丁寧に教えていくことを心がけています。

自分が手がけた機械が動く様子を見られるところ

設計部にしろ製造部にしろ、自分が手がけた機械が動いている様子を見られること。これは社内で一貫生産しているメーカーならではの醍醐味です。組み立てはミリ単位での調整が要求される仕事。大型機械だからこそ、少しのズレが致命的になるんです。例えば5tもある製品を1ミリずらしたい…となると、ものすごく大変ですよね。それに、プレス装置と併用するベルトコンベアなどは他メーカーさんの製品ですから、設置位置が数ミリずれただけでもお客様や他社メーカーさんにご迷惑をかけることになります。きれいな位置に設置できれば「やったー！」と達成感がありますね。でも、その後もさまざまな調整が必要なので、気を緩めることはできないんですけどね…！

一人で据え付け出張に行けるくらいの知識を身につけたいです。機械について詳しくなるのはもちろん、電気関係についても「こういうプログラミングが入っているので、操作はこのようになります」とお客様に対してしっかり説明できるようになれば一人前なのかなと。学んだ知識を後輩指導にも活かしていきたいです。

独身時代はドライブや車の改造が趣味でした。車好きの友達とサーキットに行くこともありましたが、結婚してからは家のことをやるようになりましたね。有給を取りやすい会社なので、家族で休みを合わせて旅行に行けたらいいなと思っています。

組み立ての現場に関しては、子どもの頃からプラモデル制作や自作パソコンなどのものづくりに親しんでいて、完成品が動く様子を見ることが好きな人にとってはやりがいあふれる仕事だと思います。設計で言えば、モノの構造を考えて作っていくことに興味がある人。自分でカタチを考える「工作」の授業が好きなタイプが向いていると思いますね。耐荷重の計算などは必ず必要になってくるので、計算が得意な人は重宝されます。